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(株)秩父開発機構「中期経営計画」
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1 趣旨
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当社は、秩父地域の振興と発展を目的に埼玉県、秩父地域内の市町村並びに民間企業の出資により昭和62年12月に設立された第三セクターの株式会社である。
その設立目的である秩父地域の振興及び発展を図りながら、会社経営の自立と安定化に向けた「中期経営計画」を策定するものである。
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2 計画期間
平成25年度から平成29年度の5か年を計画期間とする。
3 計画内容
(1)経営方針
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秩父地域の振興と発展を図る。
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A
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秩父地域の観光振興に積極的に寄与する。
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B
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指定管理者として地域に根ざした会社運営を行い、秩父地域の振興に貢献する。
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C
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第三セクターの会社として、行政と市民の橋渡し役となる。
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(2)経営目標
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指定管理者として秩父公園、長瀞射撃場の管理運営を行い経営基盤を確立する。
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秩父地域の市町村、観光団体等と連携し地域振興を図る。
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コストの削減による利益向上。
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組織改革と人材の高度化。
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計画期間中、事業の再構築を図り収益改善を図る。
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《設定目標》
1 指定管理業務秩父公園 利用者満足度80%以上
2 指定管理業務長瀞射撃場 無事故管理運営の継続
3 会社経営の黒字体質化を図る。
(3)事業計画・実施方策
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平成25年度からは引き続き指定管理者として秩父公園、長瀞射撃場を管理運営し安定収入の確保を図るとともに、施設を活用した自主事業を展開し売上向上に努める。「秩父公園」では、引き続き来園者から親しまれる安全安心を第一とする管理運営を行うとともに自主事業では各種コンサートや自然観察会等のイベントを開催するものとする。また、平成24年度をもって閉園となる薬用植物園の跡地利用について、冬季、早春の集客対策としてロウバイ、壇香梅等を年度計画により植栽していく。また自主事業、軽飲食店「ピエリア」では来園者が気軽に楽しめるバーベキューや公園内での移動販売車による売上増加を図って行く。「長瀞射撃場」では、安全を第一とする管理運営を行うとともに、利用率向上を図るため、各射撃場協会、各射撃団体及び全国大学、高校への積極的な営業活動を行い大会、競技会を開催し、業績向上を図って行く。平成23年度より、埼玉県公安委員会との契約による技能講習を受託しており、新たに平成25年度は神奈川県公安委員会、群馬県公安委員会からも技能講習を受託できた。また、平成21年度から当射場が文部科学省のナショナルトレーニング競技別協会拠点設備として、オリンピック競技大会(H24ロンドンオリンピック)の開催年度までの間、指定を受けていたが、平成25年度から平成28年度までの4年間(オリンピック ブラジル リオデジャネイロ)強化拠点施設として指定されたことにより集客増加と事業成績向上に全力で取り組んでいく。
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「癒しの森花の回廊」事業については、平成21年度のオープン以来、土壌改良、植栽時期や花卉の変更など改良を積重ねてきたが、特に春期は気候条件により発芽や開花が遅れ、大型連休で感動を与える開花は難しい状況にある。また最近では鹿の食害が多発しており、今年度の春期の開園状況から判断すると、事業を継続しても収益改善が見込める状況にない。さらに繰延資産の減価償却が平成25年度を持って終了することを勘案すると、平成26年度以降の事業形態については抜本的な見直しを図る必要がある。ついては、平成26年度以降の春の開園は中止とし、秋の開園については本年度の開園状況により、事業廃止または一部継続等の方針を平成25年度中に決定するものとする。
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県の行政機関が集中する秩父地方庁舎に本社を置き引き続き秩父地域の観光団体等の事務局業務を受託し、行政と一体となった観光主体の地域振興を図る。
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秩父地域の観光振興に寄与するため、秩父観光農林業協会、秩父観光いちご組合、ちちぶ花銀行等の事務局業務を行う。
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指定管理者として管理運営する秩父公園関連施設、長瀞射撃場について、利用者満足度向上のため、アンケート調査を実施するなど常に利用者のリーズの把握を行い、利用者の増加に努める。
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コスト削減による利益の向上を図るため、事業収支管理及び部門別収支管理の徹底、社員のコスト意識を高めるなど、社員の意識改革を行うものとする。
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機動性のある組織運営を図るとともに、月2回開催する経営戦略会議には若手社員も積極的に参画させ、事業提案制を実施するなど、経営感覚を身に付けさ
せるとともに営業能力の向上、人材の高度化を図る。
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(4)「さらなる改革」への取組
・指定管理者として秩父公園、長瀞射撃場の運営にあたっては利用者本位の管理運営 を行うとともに積極的なコスト削減策に取り組むものとする。
・経営戦略会議を設置し、営業戦略及びコスト削減等を検討し、戦略的な事業執行に努める。
・新規及び既存自主事業の収益性向上に取り組むものとする。
(5)収支計画
※花回廊事業につきましては、平成25年度の事業収支見込は計上し、平成26年度以後の収支見込には計上していない。事業収支が必要な場合は単年度事業計画で計上する。事業廃止の場合の原状回復費用は含まれていない。
平成26年度以降の人件費については、平成25年4月1日に施行された当社「定年再雇用規程」に基づき、平成26年3月退職のプロパー社員1名を嘱託社員として再雇用予定の為減少の見込。
(千円)
項 目
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H24実績
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H25
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H26
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H27
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売 上 高
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228,987
|
226,900
|
212,700
|
211,895
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売上原価
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135,235
|
122,700
|
120,000
|
120,000
|
販売費及び一般管理費
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103,689
|
104,200
|
88,800
|
89,795
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営業利益
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△9,936
|
900
|
3,900
|
2,100
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営業外損益
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739
|
200
|
200
|
200
|
経常損益
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△9,196
|
1,100
|
4,100
|
2,300
|
当期利益
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△6,082
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660
|
2,460
|
1,380
|
繰越損益
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△2,579
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△1,919
|
541
|
1,921
|
項 目
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H28
|
H29
|
売 上 高
|
212,228
|
212,552
|
売上原価
|
120,000
|
120,000
|
販売費及び一般管理費
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90,728
|
91,252
|
営業利益
|
1,500
|
1,300
|
営業外損益
|
200
|
200
|
経常損益
|
1,700
|
1,500
|
当期利益
|
1,020
|
900
|
繰越損益
|
2,941
|
3,841
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(6)組織・役職員数
1.常勤役員・常勤社員
項 目
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H24
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H25
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H26
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H27
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H28
|
H29
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人数
|
人数
|
人数
|
人数
|
人数
|
人数
|
常勤役員
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2
|
2
|
2
|
2
|
2
|
2
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常勤社員(嘱託含む)
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11
|
11
|
11
|
11
|
11
|
11
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プロパー社員
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10
|
10
|
10
|
10
|
10
|
10
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民間出向社員
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1
|
1
|
1
|
1
|
1
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1
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※平成26年3月にプロパー社員1名の退職者があるが嘱託で再雇用予定の為人数に変動なし。
2.臨時社員
項 目
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H24
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H25
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H26
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H27
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H28
|
H29
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人数
|
人数
|
人数
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人数
|
人数
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人数
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本社
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1
|
1
|
1
|
1
|
1
|
1
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花の回廊
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1
|
1
|
1
|
1
|
1
|
1
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ミューズパークテニスコート
|
1
|
1
|
1
|
1
|
1
|
1
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ミューズパーク音楽堂
|
1
|
1
|
1
|
1
|
1
|
1
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ミューズパークパトロール
|
2
|
2
|
2
|
2
|
2
|
2
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ミューズパークピエリア
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5
|
5
|
5
|
5
|
5
|
5
|
合 計
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11
|
11
|
11
|
11
|
11
|
11
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※花の回廊臨時社員については、平成25年度中に決定する方針により変動あり。
4 中期経営計画のための5本の柱
@
事業の再構築 ◇指定管理しての取組み
◇自主事業の収益性向上
◇既存事業の見直し
◇観光振興事業への貢献
A
利用者満足度の向上 ◇秩父公園、射撃場の利用者の満足度の向上
◇環境に優しい施設管理・運営
B
コスト削減等による
利益の向上 ◇営業管理体制の確立
◇コスト削減など数値目標の設定
◇社員配置の見直し等による人件費の削減
◇社員へのコスト意識の徹底
◇再委託の削減
C 組織改革 ◇戦略的、フレキシブルな組織の設置
D 人材の高度化 ◇目標による管理の導入
◇社員提案制度の活用
◇社員応募制度の活用
◇社員の能力開発
(1)事業の再構築
@指定管理者制度への取組
・秩父公園及び長瀞射撃場管理受託
A自主事業の収益性向上を図る
B既存事業の見直し
・自主事業での積極的営業活動の展開
・冠コンサートの開催
・ターゲットを絞った自主事業の展開
・ 射撃場のライフル射場の利用率向上
・ 射撃場の新たな自主事業の展開
・広告代理店業務等の拡大
C観光振興事業への貢献
・秩父観光農林業協会等事務局の運営
・ちちぶ花銀行事務局の運営
・観光関係機関への観光推進事業への積極的な協力
・秩父地域の観光団体等の一元化の推進
(2)利用者満足度の向上
@秩父公園、射撃場利用者の満足度の向上
A環境に優しい管理・運営
・環境に配慮した本社、秩父公園、射撃場の管理・運営
(3)コストの削減等による利益の向上
@ 営業管理体制の確立
・「自分で考え、足で稼ぐ」をモットーに社員一人一人が積極的に営業活動する
体制を確立
Aコスト削減など数値目標の設定
・部門別収支計算見込みの作成によるコスト削減目標の設定
・売上高売上総利益率目標の設定
・自主事業における利益目標の設定
・営業活動における売上目標の設定
B社員配置の見直し等による人件費削減
・適正な労務管理の推進
・社員配置の見直しによる退職社員の不補充
・時間外勤務の削減
・給与等の抑制
C社員へのコスト意識の徹底
・事業あたりの売上、コスト、利益の社員自身の把握
D再委託の削減
(4)組織改革
@戦略的な組織、フレキシブルな組織
・グループ制の導入活用
・ 経営戦略会議の設置活用
(5)人材の高度化
@目標による管理の導入
A社員提案制度の活用
B社員応募制度の活用
C社員の能力開発
・ジョブ・ローテーションの導入
・研修、各種講座による能力開発
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